「多毛症」とはどんな病気?

「多毛症」とは、その病名のため勘違いされがちですが、毛の本数が多くなるという病気ではありません。

 

多毛症とは、軟毛と呼ばれる色が薄く柔らかい毛が、何らかの理由によって硬い毛(硬毛)に変化する病気です。

 

「硬毛」は髪の毛、眉毛、まつげ、陰毛、ワキ毛、ヒゲなどが該当します。

 

多毛症になると、女性でもあごや太ももなど、普段はうぶ毛しか生えないような部位に、男性のような硬毛が生えてくる場合があるのです。

 

そのように女性に男性のような硬毛が生える症状を「男性型多毛症」と呼びます。

 

腕の毛

 

多毛症の原因は?症状は?

多毛症の原因はまだ分からないことが多いのですが、先天的なもの以外に副腎の異常、皮膚筋炎、甲状腺疾患、乳腺疾患、肺疾患などが原因となって多毛症になってしまうことがあると言われます。

 

またステロイドや抗けいれん薬など、薬の副作用として多毛症になる場合もあります。

 

症状は女性の体毛が太く、硬い毛が生えること以外にも、生理不順やニキビの症状が出ている、髪の毛が脱毛しているなどの症状があります。

 

多嚢胞性卵巣症候群という、卵巣の異常によって起こる病気が由来で多毛症になっている場合は、肥満や性早熟(年齢よりも早い二次性徴)などの症状が出ることもあります。

 

多毛症はどうやって分かる?何科を訪ねたらいいの?

多毛症かどうかを調べるためには、ホルモンの検査を行う必要があります。

 

医師

 

何科に行けばいいのか迷うところですが、婦人科や美容皮膚科、泌尿器科などでホルモン検査が行われます。子どもの多毛症を調べたい場合は、小児科を訪ねると良いでしょう。

 

医師は副腎や卵巣のMRIなどで画像診断をしたり、血液検査でホルモンの濃度を測定して、多毛症かどうかを判断します。

 

検査には保険が適用されますが、それでも1万円前後の出費が予想されます。

 

多毛症に治療法はある?

多毛症の治療にはまず、生活習慣の改善が指導されます。規則正しい生活や睡眠、適度な運動、喫煙や飲酒の習慣などを改めて見直してみましょう。

 

薬とおくすり手帳

 

生活習慣の改善と同時に薬物療法を行う病院もあります。多毛症の原因によって処方される薬は変わりますが、必要に応じてホルモン剤や経口避妊薬などを使用して、男性ホルモンを作り出すテストステロンの働きを抑えます。

 

またレーザー脱毛によって毛の量を減らす治療も行います。この場合も保険が適用されますので、一般的な美容クリニックよりは多少、安く脱毛ができるでしょう。

 

 

 

ここでは濃すぎる女性のヒゲが気になる人に、多毛症の症状や原因、治療法などを紹介しました。

 

多毛症は決して珍しい病気ではなく、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる病気です。

 

「もしかして私も…?」と不安に感じている人は、婦人科などに相談して、診察を受けることをおすすめします。